英語力を底上げする合格ルート:準1級版
準1もライティングパートを得点源にする方法で合格へと指導していましたが、それが難しくなってきました。要約問題が、ぐっと難易度あげてきます。自分の言葉で言い換える必要がある上、問題文も要点がとりにくくなるよう工夫されています。ここまでくると、ライティング能力にごまかしがききません。しかもなぜか要約問題の採点は非常にシビアです。対策としてもテンプレ化しにくくなるよう英検協会も工夫しはじめています。期間は半年以上見て腰を据えて対策しましょう。努力は報われます。この級を合格したころには英語を読むときに違う世界が見え始めるはず!
教材
全パート対策
7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル
全パート対策としては、同じく旺文社の過去問が鉄板でしたが、今はこちらがおすすめです。要約問題が収録されている上、本番と同じ試験形式で解くことができます。
価格:1760円 |
過去問(ネット上のもの)
過去問は初めに一回、受験前に一回とおしで解答し実力を測りましょう。必ず時間内に解いてください(切実)
要約問題対策
英検合格のための要約問題予想問題集
東大要約で有名な竹岡先生が英検のために書き下ろされた要約問題集です。個人的には2級と準1級は傾向が大きくかわるので注意が必要です。難易度は本番より高めです。ネイティブ解答も載っていて、様々な解答パターンがあることを思い知ります(なので難しい)
英検合格のための要約問題 予想問題集 英検1級、準1級、2級対応 [ 竹岡 広信 ] 価格:1870円 |
意見陳述
最短合格!英検準1級英作文問題完全制覇 (英検最短合格シリーズ)
かなりトピックが古いですが、使われる表現、合格に必要なライティングレベルをしるには最適な一冊。未だに英検受験生のバイブルです。私もこちらのみで準1級、1級は対策し、合格しています。
最短合格!英検準1級英作文問題完全制覇 (英検最短合格シリーズ) [ ジャパンタイムズ&ロゴポート ] 価格:2090円 |
または
英検準1級ライティング大特訓
モデルアンサーは少し難易度が高いですが、言い換え表現集や注意すべきポイントなど解説がとにかく素晴らしいです。ジャパンタイムズで難易度を調整し、ライティングを書く上でのポイントはこちらで確認すればベストです。ちなみに私はこのテキストは(準1級版)1級受験のライティング練習の際の参考にしました。どちらの級でも使えるので汎用性の高い一冊です。
価格:1760円 |
リーディングパート&リスニングパート
文で覚える単熟語
このサイトのメインテキスト。文単です。全パート対策になるといっても過言ではありません。音声を使って音読することでリスニング対策にもなります。使い倒しましょう。詳細は書ききれないので文単活用法へ
価格:2310円 |
単語パート対策
出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX第2版
2級まではでた単のみで対策できましたが、準1からはできればこちらを取り入れたいところです。でる順パス単5版は簡単すぎるため。今英検の単語帳といえばジャパンタイムズがおすすめです。詳しい単語学習法はこちらへ
出る順で最短合格!英検®準1級単熟語EX 第2版 (英検最短合格シリーズ) [ ジャパンタイムズ出版 英語出版編集部 ] 価格:1980円 |
最強です。これを確実にできれば単語帳は不要ですが4択なため記憶定着が甘くなる傾向があります。
期間(2級に受かってから)
6か月以上
学習パターン
あえて、準1級には合格ルートを作っていません。強みを活かしつつ合格につなげる場合、もしくは満遍なくスコアを上げていくほうがあっている場合などルートも生活スタイルや個人個人のキャラクターで多様化していきます。なぜなら、対策期間と学習量が他の級より圧倒的に増えるから自分に合った方法をカスタマイズする必要があるからです。ですので学習パターンは学習総量の目安としてお使いください。
毎日やること
でた単アプリ(10分×3回以上)必要であれば単語帳・文単LISTENINGと音読など(30分×3回推奨)
ライティングテキストの書写・音読
時間のある日にやること(週1ー2程度)
文で覚える単熟語精読
次の1週間で読むページをしっかり理解しておきましょう
ライティング練習
最低週一回は意見陳述パートの練習をし、要約問題の予想問題集準1級パートを解きます。この二つは書けば書くほど(もちろん見直し含めですが)伸びます。
要約問題も解いたあと必ず解説をしっかり見直しましょう
ライティング対策はこちら
仕上げにやること
ネットに上がっている過去問3回分を時間を測りながら本番と同じように一気に解ききる
リスニング対策
7日間完成予想問題ドリルの問題をひたすら時間のある時にときましょう。ただ基本的には文単の音声を聞いて理解できるレベルになっていれば7割には到達するはずです。文単を効果的に使ってここは実力確認と問題形式への慣れにつかいたいところです。
面接対策
おすすめはオンライン英会話です。キャンペーン期間などを利用し1カ月ほど集中的に英検対策をしてくれるオンライン英会話を探しましょう。ただそこまで難易度が高いわけではないので独り言英会話でも対策はできます。過去問を見ながら解答を自分で作成しますが、その時に自信がなければAIに添削してもらいましょう。自分のレベルまで落とし込んだらそのスピーチをすらすら言えるまで繰り返します。→詳細の面接対策はこちらへ
まとめ
英検2級と準1級の差はかなりあります。単語レベルと長文レベルが大きく上がり要約問題の難易度もあがるので基礎が出来ていないとかなりの期間対策が必要になります。(繰り返しますが2級までしっかり基礎を積み上げてきた場合は、実はそこまで大変ではありません)一番遠回りなのが自分の実力を見誤って、小手先のテクニックに頼ろうとし続けることです。一番時間がかかるパターンです。
必要であれば単語や長文読解を2級や準2級レベルまで戻る勇気を持つことが大切です。そして文単を徹底的に使いこんで、準1級合格をつかんだら、英語を読む速度、理解度、リスニング能力すべてが別の段階に入っていることを実感できるはずです。
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